オフ・ザ・ウォール

マイケル・ジャクソンの1979年頃発売されたアルバムを
全曲聴いて大満足。
あの当時は「Rock With You」,「Off The Wall」といった曲が
ラジオからよく流れていた。
ソロに転向したばかり、夢中になって聴いていた。

一枚2500円のレコードアルバムは、
当時の私には手が出るような金額ではなかった。
結局、スリラーなどでスーパーヒーローになりすぎて、
アルバムを手に入れることはしなかった。

マイケル・ジャクソンが整髪料に引火して大やけどしたのは
オフ・ザ・ウォールの頃かそれよりも少しあとか?
思うにそれを機に風貌もどんどん変わっていった。
栄光と苦悩の人生のはじまりだった様に思えてしかたない。

が、数々の名曲を生み出す先駆けになったアルバムの
マイケルジャクソンの表情は自信と希望に満ちてとてもいい。
スリラーなどの陰に隠れた名作だとおもう。
アルバムジャケットを手にして、一度きいてみて!!!
素晴らしい絵画にであった時のような感動がある。

心の凝りを解きほぐすもの

気持ちが明るくならない。憂鬱でたまらない時に見た顔の絵。
あやちゃんの作品。パソコンのマウスでかいたもの。
この八つの表情を見ているうちに、こちらの心がほぐれていくのが解った。
私の顔はこの八つの中のどれに該当するのだろう?
息子は?娘は?どれ?
自分の顔、人の顔、おっかない人。

この作品に描かれているように、人の顔を単純にそして記号化していくと、
人と人との世界で起こる苦悩もちっぽけなものに見えてくる。

自閉症だと言うあやちゃん。
本来自閉症の子供は表情を読み取ることが難しいらしく、
お母さんが意識的に遊びなどで表情を教えたことが、
この作品を生み出したきっかけになったとのことであった。
彼女は、21歳のお嬢さん。
言葉では表現できないものが絵に託されていてとても面白い。

お母さんは自立に向けて作品をカードにしたりと色々工夫している。
4枚1組100円のポストカード(自閉症くらし応援舎TOUCH)、
私は1枚100円で売ってもらうこととした。
私の心にもっと強く訴えかける作品であって欲しいとの想いから、
「ポストカードの端に印刷してあったものを大きく拡大して・・・・・」と注文した。
面白い色彩感覚。ユニークなイラストの数々。好きな図柄をいくつか頼んだ。

これまで目にする事のなかった作品が、
こちらの魂に刺激をあたえてくれる。不思議で心地よい感じ。
子供がえがくものとも違う、プロの作家のものとも異なる
何かが彼女のデジタルアートに存在する。
作品に重厚感が増せばもっと良くなると思う。