心の凝りを解きほぐすもの

気持ちが明るくならない。憂鬱でたまらない時に見た顔の絵。
あやちゃんの作品。パソコンのマウスでかいたもの。
この八つの表情を見ているうちに、こちらの心がほぐれていくのが解った。
私の顔はこの八つの中のどれに該当するのだろう?
息子は?娘は?どれ?
自分の顔、人の顔、おっかない人。

この作品に描かれているように、人の顔を単純にそして記号化していくと、
人と人との世界で起こる苦悩もちっぽけなものに見えてくる。

自閉症だと言うあやちゃん。
本来自閉症の子供は表情を読み取ることが難しいらしく、
お母さんが意識的に遊びなどで表情を教えたことが、
この作品を生み出したきっかけになったとのことであった。
彼女は、21歳のお嬢さん。
言葉では表現できないものが絵に託されていてとても面白い。

お母さんは自立に向けて作品をカードにしたりと色々工夫している。
4枚1組100円のポストカード(自閉症くらし応援舎TOUCH)、
私は1枚100円で売ってもらうこととした。
私の心にもっと強く訴えかける作品であって欲しいとの想いから、
「ポストカードの端に印刷してあったものを大きく拡大して・・・・・」と注文した。
面白い色彩感覚。ユニークなイラストの数々。好きな図柄をいくつか頼んだ。

これまで目にする事のなかった作品が、
こちらの魂に刺激をあたえてくれる。不思議で心地よい感じ。
子供がえがくものとも違う、プロの作家のものとも異なる
何かが彼女のデジタルアートに存在する。
作品に重厚感が増せばもっと良くなると思う。

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