愛される仔猫ちゃん

去る6月24日(木曜日)友達の車に乗せてもらって帰宅途中、
踏切を渡って数メートル過ぎたとき、
女子校生が2人なにやら合図するのに気づく。
注意深く見ると仔猫がよたよた道路を横断しようとしていた。
高校生に捕まえてと頼んだ瞬間、車のしたにもぐり込んだ。
次から次に車がやってきて、後ろから、
「さっさと進まないと踏切に車がつかえて危ないンだから!」と声がかかる。
ドアを開けて手を車の下に入れて足をつかんだと思いきや猫が消えた。
車体の下に入ってしまったのだ。
車を脇に止めて、「ニャーにゃー」と声をかけるが音沙汰無し。

近くの日本レンタカーのお兄さん、
開院したばかりのカイロプラクティクの院長先生、高校生、そして、
猫の里親捜しをお手伝いしているボランティア歴20年の女性も偶然通りかかり、
集まってきて知恵の出し合い。

真ん前のローソンから猫のえさを買って車の下に置いたら、
いずれ猫が出てくるとのアドバイスをしてくれた女性もいた。
あげくにJAFにも電話したが、捕まえられる保証はないとの返事。

「こうゆう時は、警察かな」と言うカイロの院長の言葉に従い、
ついに”110番通報“。
これから猫救出劇がはじまった。

ジャッキで車を持上げ、警官がしたにもぐり込み、無事猫を保護。
猫騒動に要した時間1時間半なり。
保護された猫は警察に渡すと保健所へという運命をたどるらしい。

そこで、一時我が家に待機。
突然の来訪に「バッチー猫だ」と子供たちが叫ぶ。
白地に黒のぶちが所々あり。
背中の中央のぶちはなんとハート型でした。

子猫

通りかかったボランティアの女性のお世話で、
その仔猫はペットクリニックに預けられることになり、
そこですくすく成長しているそうです。
そして、彼女は今、里親を捜すため奔走しています。

運の強い猫だ。
どことなく愛嬌があって多くの人が関わった。
猫が取り持つ縁は悪くない。

昔から絵のモチーフになったりオブジェの対象になったりするのが解る。
この前、新天町の”ギャラリーおいし”でも猫の作品を何点かみたなあー。

いい絵に巡り会いたい

宮崎の県美術展を見に出かけたときのこと。
日本画、洋画、イラスト、抽象画、壁一面 無秩序に展示されていた。
いろんなパターンの絵が自分の視界に一気に入ってくるから面白い。
作品数が少ないと言う事情もあるのだろうが、ちょっと新鮮だった。
主催者側で絵の配置を考えているのだろうけど。

が、どの絵が良いかとなると話は別。
絵が訴えかけようとするテーマは解る。
しかし技術不足なのか、感覚が研ぎすまされてないのか。
一枚一枚、何度と無く眺めるものの、
満足するものが見つからなくて、いささか消化不良気味。
人物画も風景画も物足りない。

何で?
例えば樹木・・・大地に根を張った様を描いたもの。
樹木を通して見上げた空の様子等々。
きっと自然の姿に感動したにちがいない。

しかし、私は感動を作者と一緒に共有したいわけではない。
その絵をして自然の偉大さ心地よさを感じ取りたいし、
人物であればその人の内面までみてとりたい。
そして、どう生きるのか示唆するような作品に出会いたいと切望する。
表現方法は抽象・具象問わずなんだっていい。

Tree

美術館や芸術劇場を取り巻く並木や落ち葉の表情、
肌で感じる風の心地よさを超える作品には出会えなかった。
兵藤和男の”森”という作品が恋しくてたまらなかった。