ブラン・ヴァン・ヴェルデ

ブラン・ヴァン・ヴェルデ
ビンセント・ヴァン・ゴッホ
どちらもオランダを代表する作家。
ゴッホが激しく燃える炎とすれば、
ヴェルデは穏やかに燃える炎。

彼の作品は抽象画であり、緩やかにカーブした線で構成されている。
彼の作品が日本で公開されたとき、
その曲線に優しさを感じ何度も個展に足を運んだ。
ほとんどの作品が版画(銅版?リト?)だったが、
油絵ほどではないにしろ訴える力があった。
展示即売されようものならすぐ買ったに違いない。

あれから何年も経過するが、ヴェルデの絵は目に触れることはない。
ゴッホとは対照的だ。
ちまたで流通しないのは、日本人には受け入れにくい作品だからなのだろうか。

丸善の洋書のコーナーで、ヴェルデの画集を見つけた時はバンバンザイだった。
画集で2万円の出費は痛かったが!
画集のなかで特に好きな作品がある。

 Bram Van Velde-Sans Titre

”Sans titre”無題としつつ、副題に”La jeune fille”とある。
単に線で描かれた作品にすぎないのに、
”若い娘”とイメージできる。凄い作家だ。

彼の作品を目にすると、心がおおらかになるのは私だけ?
ゴッホとまではいかなくても、もっとスポットが当たってもいいと思う。

絵筆をなめると・・・・

小学校の時の担任は美術教師。
鉛筆の芯をなめながら絵を描いていたのを不思議に感じていた。
同級性の中にも同様の行為をする者がいた。

芯をなめる理由は何なのか。
漠然とではあるが、その答えを探していた。
子供時代のことで、結果は出ずじまい。

絵を濃くする手段だったのだろうか?
絵描きの叔父のアトリエに行くと描きかけの絵がたくさんあった。
絵の具の独特のにおい。とても好きにはなれなかった。
絵筆をなめるという光景を目にすることもあった。
しかし、そのような行為が、
体にどのような影響を及ぼすのか考えるには至らなかった。

田舎に戻った時、近所に絵描きがいるらしく、
その人の風貌についてばあちゃんが、
「あの人は絵筆ばかりなめてるから歯がぼろぼろだ」と言っていた。
なんで?
有害物質が体に入っているということ?

絵の具は、色彩の原料に重金属(有害)が使われているものもあり、
注意が必要とある。

・カドミウム(イエロー、レッドなど)
 ■カドミウムグリーン■

・クロム(イエロー、グリーンなど)
 ■クロムイエロー■
 ■クロムグリーン■

・コバルト(グリーン、ブルーなど)
 ■コバルトグリーン■
 ■コバルトブルー■

・水銀(バーミリオンなど)
 ■バーミリオン(水銀系)■

・バリウム系(レモンイエローなど)
 ■レモンイエロー(バリウム系)■

鉛系(シルバーホワイトなど)
 ■シルバーホワイト(鉛系)■

例えば鉛、鉛はカルシウムなど体に必要なミネラルの働きをさまたげ、
神経にまで影響を及ぼしてしまう。

”ゴッホ”は精神的にも追い詰められ、悲しい最後を遂げた作家ではあるが、
栄養学という視点からとらえると、絵筆をなめて絵を描いたので、
精神障害に陥ったという考えも否定できない。

”ルノワール”は晩年リウマチを患い、
手に絵筆を巻き付けて絵を描いたと言う話を耳するが、
そんな彼も絵筆をなめていたという。

アルミはアルツハイマーの原因の1つとも言われるなど、
有害金属の害が指摘されている昨今。
デトックスという言葉が流行するのも分かる。
栄養をつけると同時に解毒も必要ということだ。
身近に言えば、食物繊維をしっかりとり
排泄を習慣化しておく事が大切か。(これ余談)