ブラン・ヴァン・ヴェルデ
ビンセント・ヴァン・ゴッホ
どちらもオランダを代表する作家。
ゴッホが激しく燃える炎とすれば、
ヴェルデは穏やかに燃える炎。
彼の作品は抽象画であり、緩やかにカーブした線で構成されている。
彼の作品が日本で公開されたとき、
その曲線に優しさを感じ何度も個展に足を運んだ。
ほとんどの作品が版画(銅版?リト?)だったが、
油絵ほどではないにしろ訴える力があった。
展示即売されようものならすぐ買ったに違いない。
あれから何年も経過するが、ヴェルデの絵は目に触れることはない。
ゴッホとは対照的だ。
ちまたで流通しないのは、日本人には受け入れにくい作品だからなのだろうか。
丸善の洋書のコーナーで、ヴェルデの画集を見つけた時はバンバンザイだった。
画集で2万円の出費は痛かったが!
画集のなかで特に好きな作品がある。
”Sans titre”無題としつつ、副題に”La jeune fille”とある。
単に線で描かれた作品にすぎないのに、
”若い娘”とイメージできる。凄い作家だ。
彼の作品を目にすると、心がおおらかになるのは私だけ?
ゴッホとまではいかなくても、もっとスポットが当たってもいいと思う。