ゴッホの花の絵だけを集めたポスター。
ひまわりに代表されるあの勢い余った筆のタッチ。
風のそよそよと吹かれ、果てしなく続く感じの線の流れ。
そんな雰囲気の作品が並ぶ中、
違った感じの作品がポスターの一番下、左端にあった。
”アーモンドの花”
青い空色をバックに木の枝がのびのびと描かれている。
その所々にかわいい花が咲いている。
私は本物のアーモンドの木を見たことないが、
その絵は桜の花が控えめに咲いているようなイメージを受ける。
いつもの激しさとは異なった、本当に穏やかで暖かみのある作品。
自分をいつも支えてくれ、一番の理解者だった弟テオ。
そのテオに子供が生まれると知って描いたのが
”アーモンドの花”だったのだ。
炎のように激しく燃えた作家ゴッホ。
でもこの作品からそれは感じ取れない。
一枚の絵に託された思いは?喜び、希望。
作品を思い浮かべるたびに、ホッと安心する自分が存在する。
いつか訪れて見たいゴッホの美術館。