パブリックアート散策2(ジョエル・シャピロ)

WALK(あるく)
というタイトルのパブリックアート。
博多駅の前の道路の向こうにあった。
銀行の前にある。銀行の所有物?

WALK-JOEL_SHAPIRO歩く人々

ここに寝そべる人は誰もいない。
歩いている瞬間をとらえているからか?
オフィス街。ビジネススーツを身につけた男性や女性。
彼らはこれを目にして、さっさと歩かねばと思うかもしれない。

ペインティング・トラック

このそばをおもしろいトラックが2台走っていた・・・・・・・・・。
色鮮やかなペインティング・トラック。
走るパチンコ屋さん?ゲーム屋さん?一体何?
移動するパブリックアートもなんだか楽しい。

パブリックアート散策1(ヘンリー・ムーア)

パブリックアート。
公共の芸術、市民の為のもの。
舞台も美術館・画廊といった室内から、屋外へと移る。
ヘンリー・ムーアの彫刻に出会った感動が忘れられず
日を改め眺めに行った。
今度は近づいてぐるりを一周。

着衣の横たわる母と子(背中)

どの角度から見ても目を引くムーアの彫刻。
後方から見ても明らかに背中と分かる。
背すじの線の彫りもなかなかのもの。
鳩が彫刻にとまったり、近づいている様子を見るにつけ、
あのオスカー・ワイルドの”幸せな王子”を思い出す。
話の内容こそ違え、鳥と母子がおしゃべりをしているかもしれないと・・・。

着衣の横たわる母と子(正面)

正面は母の体に温かく包まれた子供の姿。
彫刻のそばに寝そべっている人たちも母の愛に包まれたいのかな。
ムーアの作品の前で、様々な格好をして群がる人々。
一週間前は、”ねえ、どいてよ。私もっと集中して眺めたいのだから”
と心の中で叫んでいた。
なのに、2度目ここを訪れたときは、そんな思いは吹き飛んでいた。
彫刻、街並み、荷物を置いて横たわる人々、鳩。
みーんなひっくるめてアート。360度どの方向から見てもアート。
これは巨匠ヘンリー・ムーアの優れた芸術性からくるものだろうか。