トロンドーム(宮崎県川南町)

トロンドーム

トロンドーム。1階ロビーに2点作品がある。
一つは和紙を用いたモノトーンの雪山、工芸画というのだろうか?
川南町では宮崎銀行やその他のお店で
和紙を用いた作品を数多く目にしたが、その極めつけがこれ。
結構見応えがあり、紙でここまで表現できるのだと思った作品。
ただ、作者名(山内一生)が作品の右端にプレートで貼られているのが
鑑賞の妨げとなり残念だった。

山内一生

もう一つはその反対側にある。発色のきれいな絵。
その場の雰囲気を明るくしてくれ、思わず見てしまう。
祈りというタイトル、児玉美音子さんの作品。
地球、野原、赤ちゃんを抱いたおかあさんと子供、
振り向いた牛や豚や山羊と言った動物。宗教画を思わせる雰囲気。

児玉美音子_祈り

川南で暮らして想うのは四季折々の風景がきれいで
自然の中に生きていると言う感じ。
だから、絵画も自然をテーマにするものが多い。
宗教色の強い絵はあまり出てこない。
しかし、こんなのどかな地域がすっぽりと闇に包み込まれるような
出来事があった。それが口蹄疫。あの時の事を忘れないで!
メッセージ性の強い作品が生まれたのは当然のことなのかもしれない。
そのときの悲惨さをモチーフにした象徴的な作品。
公共の建物にかけてあるのが良い。
誰もがその当時のことを思い起こす事ができる。
貴重な作品だと思う。時間がたてばたつほどに大切さは強調される。
この作品のポストカードは瑶林堂に行けば手に入る。

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