パブリックアート散策5(ピラミッド・ジャポネーズ・博多?)

最後の野外アートは、博多の作品で締めくくり。
これはピラミッド型立体アートの一面。
博多山笠。
西島伊三雄氏の絵がかわいい。
童心に戻れる。

博多の祭り

博多祇園山笠

ピラミッドといえば、
ルーブル美術館の入場口のガラス張りのピラミッドをイメージしてしまうが、
先に作られたのはどちらだろう。
実はルーブルが1989年、博多は1986年完成と
こちらのほうが先に作られていたのでした。
ルーブルがピラミッド・フランセーズ・パリとすれば、
こっちはピラミッド・ジャポネーズ・博多?

身近な野外アートを色々眺めたが、
一つ疑問に残った事があった。
多くのアートは作者名が記されていたのに対し、
これは制作当時の市長の名前がやけに目立ったこと。
何年、何十年経過したとき、人はアートを目にして、
制作当時の市長に興味を覚えるか。
それとも制作者に興味を覚えるか・・・?
私なら制作者と答える。

そして、パブリック・アートをどこに置くか?
意見を言わせてもらえば、
テーマ、作者の制作意図に合わせるのが一番だと思う。
適材適所。くつろげる所には、くつろげるものを。
例えばヘンリー・ムーアの母子像は、
駅周辺より親子がゆっくりと過ごせる場所がいい。

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しかし、名作と言えども時として物議をかもし出すこともある。
あのアメリカの現代アーティストのリチャード・セラの作品は、
マンハッタンのダウンタウンに設置されたが、
景観を乱すと言うことで、後になって本人の手により撤去された。

福岡でも問題がないわけではない。
以前、キース・ヘリングの作品を移動したいが、
移動場所がない旨の内容を新聞で目にした。
しかし、今のところ場所は変わっていない。
(見る者からすれば、うれしい。
 不便な所に引っ越しでもされようものなら悲しくてたまらない。)
要は環境との調和が大切と言うこと。

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