パブリックアート散策1(ヘンリー・ムーア)

パブリックアート。
公共の芸術、市民の為のもの。
舞台も美術館・画廊といった室内から、屋外へと移る。
ヘンリー・ムーアの彫刻に出会った感動が忘れられず
日を改め眺めに行った。
今度は近づいてぐるりを一周。

着衣の横たわる母と子(背中)

どの角度から見ても目を引くムーアの彫刻。
後方から見ても明らかに背中と分かる。
背すじの線の彫りもなかなかのもの。
鳩が彫刻にとまったり、近づいている様子を見るにつけ、
あのオスカー・ワイルドの”幸せな王子”を思い出す。
話の内容こそ違え、鳥と母子がおしゃべりをしているかもしれないと・・・。

着衣の横たわる母と子(正面)

正面は母の体に温かく包まれた子供の姿。
彫刻のそばに寝そべっている人たちも母の愛に包まれたいのかな。
ムーアの作品の前で、様々な格好をして群がる人々。
一週間前は、”ねえ、どいてよ。私もっと集中して眺めたいのだから”
と心の中で叫んでいた。
なのに、2度目ここを訪れたときは、そんな思いは吹き飛んでいた。
彫刻、街並み、荷物を置いて横たわる人々、鳩。
みーんなひっくるめてアート。360度どの方向から見てもアート。
これは巨匠ヘンリー・ムーアの優れた芸術性からくるものだろうか。

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